皆さんこんにちは、歯科医師の鶴薗と申します。
私は現在院長と共に月に一回、半年間の小児矯正セミナーを受講しています。
小児矯正はお子様の歯並びを改善していくものですが、なぜ歯並びが悪くなるのかご存知ですか?🤔
お子様の歯並びに大きく影響する要素は2つあります。
それは『姿勢』と『飲み込み方』です。
1.最近は、スマートフォンやゲーム機などの影響で、
お子さんが背中を丸めて、首を前に出すような姿勢で座っていることが多くなっています。
また、椅子に座ったときに足が床に届かないと、自然と手を前に出して猫背になってしまいます。
このような姿勢をしていると、首が前に出てしまい、舌が上あご(口の中の天井)にくっつきにくくなります。
実は、舌が上あごにしっかり当たることで、上あごは正しく広がって成長していきます。
しかし、舌が当たらないと、上あごがうまく広がらず小さく細くなってしまうのです。
小さいうちは乳歯が並んでいてきれいに見えても、
大きな永久歯が生えてくると並ぶスペースが足りず、歯並びがガタガタになりやすくなります。
2.赤ちゃんのときは、舌の力がまだ弱いため、ほっぺたの力を使ってミルクなどを飲み込んでいます。
これは赤ちゃんにとっては自然なことです。
でも、成長とともに、舌の力を使って飲み込む習慣に変わっていくことがとても大切です。
具体的には、舌を上あご(口の中の天井)にしっかりつけて、舌の力でごくんと飲むようになります。
ところが、姿勢が悪かったり、舌がうまく上あごにつかないクセがあると、
舌の筋肉が育たず、いつまでもほっぺたの力に頼った飲み込み方が続いてしまいます。
すると、ほっぺたの内側からの力が強くなりすぎて、上あごの広がりをじゃましてしまうことがあります。
結果として、上あごが成長しにくくなり、歯がきれいに並ぶスペースが足りなくなることも。
小児矯正を行う事のメリットは沢山あります。
🦷 小児矯正を始めることで得られる “5つのよいこと”
① 顔立ちや口元が整いやすくなる
お子さんの成長期に合わせて歯やあごのバランスを整えることで、横顔や笑顔がきれいに見えるようになります。将来、歯を抜かずに済むこともあります。
② 正しい呼吸や飲み込みのクセが身につく
矯正は「歯を並べるだけ」ではなく、口呼吸や舌の使い方などの“癖”を整えることが大切です。正しい機能が身につくと、姿勢や集中力、睡眠の質にも良い影響があります。
③ むし歯・歯ぐきの病気になりにくい
でこぼこの歯並びは歯磨きが難しく、むし歯のリスクが高くなります。矯正によって歯が磨きやすくなり、将来にわたって健康な歯を守りやすくなります。
④ 将来の本格矯正が不要になったり、簡単に済むことも
成長期にあごの幅やバランスを整えることで、**中高生や大人になってからの矯正の負担が軽くなることがあります。**歯を抜かずに済む可能性も高まります。
⑤ 自信を持って笑えるようになる
歯並びはお子さんの笑顔や自己肯定感にも大きな影響を与えます。矯正によって見た目のコンプレックスを減らし、自信を持って成長していくお手伝いができます。
この装置はセミナーで学び当院でも実践しているファンタイプ拡大装置です。この装置は従来の矯正装置よりもより永久歯が生えてくる為のスペースを作る事が出来るようになった新しい装置です。
👩⚕️ お子さんの矯正は「今」だからできることがあります
小児矯正は、“成長の力”を利用する矯正です。大人になってからではできない調整が、今なら可能です。
「まだ早いかな?」「気になるけど様子を見ている」という方も、まずはお気軽にご相談ください。